第44番 大宝寺



2008年3月24日更新

第44番 大宝寺 (だいほうじ)
2008年3月22日巡礼
この日両親を含む家族5人で高知の中土佐に行く事にしました。
さて、それなら四国八十八ヶ所巡りのどこかを通過してお寺を巡りたい。
高知のお寺を巡るか?、もしくは前回の続きで、愛媛県のお寺を巡るか?
いろいろ考えた結果、久々に国道33号線を走ってみたくなり、太宝寺、岩屋寺を目指す事にしました。
僕の実家からのルートでは、松山へ出て、それから砥部町を経て、久万町方面へ抜けるのが良いのですが、砥部には動物園、運動公園があり、週末という事もあって混雑しているだろうとの判断で、前回通った国道317号線から、県道40号線を通過する事にしました。
つまり、第51番 石手寺から第46番 浄瑠璃寺へ逆打ちするコースに当たります。
これなら、大混雑は避けられそうだし、丁度ルート的にも続きになるので都合が良いと考えました。
若干の混雑はあったものの、とりあえず第46番 浄瑠璃寺前に到達。
少し厳しいかもしれませんが、国道33号線に抜ける道は発見したので入ってゆくと・・・・・。

住宅街の中をいきなり右折する案内があり、また運悪く車が降りて来るのが見えました。
車を避けてやり過ごし、標識をふと見ると「幅2.5m以下」「2t未満」の表示が・・・・・

右折するといきなり車幅一杯の狭い道。そして急坂です。
いまさら引き返す訳にも行かず、しゃにむに登りはじめました。
しばらく行くと名古屋ナンバーの車が降りて来るのに遭遇し、退避してやり過ごし、更に前進。
池の間の堤防上の道を進んでしばらくすると、ようやく視界が開けました。

その風景たるや、どこか見覚えがあります。
片側は切り立った崖でガードレールなどは無く、間違って落ちた日には到底発見してもらえそうにもありません。

「ひょっとして・・・・」

「この道って・・・」


なんと、まったくの偶然ではあったのですが『水曜どうでしょう 〜四国八十八ヶ所2』で藤村Dが近道作戦と称してこのルートを取り、大泉さんが運転する車のタイヤをパンクさせたまさにその道でした。
まったく、雲辺寺以来の急坂、おまけに狭い道です。
さすがに4人もの命を預かっているかと思うと、悠々と周りを見回すゆとりもありませんでした。

国道に近づくにつれ、道はますます狭くなり、みかん畑を両脇に見ながら急坂のヘヤピンを登りきるとようやく国道にたどり着きました。

国道33号線に出ると、そこは今度は『水曜どうでしょう 〜四国八十八ヶ所3』でチームナックス・リーダー森崎博之さんが霧を相手に吹いたり、吸ったり格闘したルートです。
今日は晴れ上がり、良い天気でしたが、昔ここで濃い霧に巻かれたのを思い出しました。

久万町に入り、国道33号線から、『おくま饅頭』の角を曲がって、約2km走り、ようやく第44番 太宝寺に到着です。
駐車場に車を停め、太宝寺の境内に入ると樹齢500年以上の杉の木が迎えてくれます。
地蔵堂の前の杉の木はどれも大きくて思わず見上げてしまいました。

本堂、大師堂とお参りをして納経所に行くと、中で『おくま饅頭』を売っていました。
「あっ、これ国道の角にあるお店の饅頭ですよね。」
と言うと、「そうですよ。」と教えてくれました。
それならばと購入してみたのですが、いやはや甘い。
濃い目のお茶受けにはぴったりです。
あんこに薄い皮があるだけで、ほとんどあんこを食べている様でした。

車に帰ると父が別な饅頭を買っていました。
その名も『やいと饅頭』。
よもぎたっぷりのそのお饅頭は素朴でしかももちもちしていて、とてもおいしいものでした。
家に帰って『水曜どうでしょう 〜四国八十八ヶ所3』を見直していると、『おくま饅頭』で買ったはずの饅頭を大泉さんに食べさせていますが、それは『おくま饅頭』ではなくて『やいと饅頭』!?

『おくま饅頭』のお店で両方売っているのでしょうか?
これはもう一度行って見なければ・・・・

        

左より 山門への参道二景  山門

  

左より 境内  本堂


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